猿、行川、窓辺にて。

 

最近メンタルが不調です。

嘘です。そういうポーズです。(開始二行手の平返し)周りの人が楽しめているものが自分はイマイチ楽しめなかったり、しかし表面上だけでも無理に合わせようとしたり、ともあれそういう些細なズレを感じる場面が積もり積もって少し疲れていました。

消費社会、疲れました。

カラオケだったり飲み会だったり企画されたイベントに行ったり、用意された”はいどうぞ楽しんで!”を楽しむ余裕が速攻で底を尽きるようになりました。いろんな話に対して、空元気を出すのに疲れてしまいました。たまにならいいですが、連続するとバッテリーがすぐ切れるようになりました。誘っていただけるのはこれ程なく有り難いことというのは重々承知しているのですが、昔はなまじ自分の機嫌や感情の配分などを上手く乗りこなしたり躱せていた分、それが年々できなくなっている自分に対してのショックが大きい気がしています。

因みに身近な人に↑これを相談したところ、「『空元気を出すのに疲れた』ってフレーズ普通言わんのよ。『元気を出すのに疲れた』って普通言うのよ。『空元気』って言葉が出てくる時点で自分を俯瞰してんよ。一個メタ階層多いんよ」って言われて図星すぎて爆笑しました。

うるせぇーーーッ!!!ああつまんねつまんね!!こんな尿漏れみたいにしみったれた話つまんねえんだよ!!長ぇんだよ前置き!!っつーわけで、そんなウダツの上がんねェ中これだよこれぇッ!これでこそ地に足ついてる感覚するぜぇーッ!!っつーような英気が回復するような己の内から生きる希望が湧いてくるような近況の”好き”を𝓚𝓲𝓼𝓼……

 

サル・バラ

 

猿です。多分

サル・バラ。メキシコのカルテル、サル・バラ。

クールー病とかクロイツフェルト・ヤコブ病とかあったら怖いですね。脳とか骨の近くの神経系がヤバいとか諸説あります。よくわかっていません。よくわかっていないので食います。昔の中国でやってたらしい猿の脳をスプーンで食う奴は確実にヤバそうです。でもこれは火入れてるんで大丈夫です。『華氏451度』にも書いてありました。火って全部解決してくれるらしいっす。多分探せば古事記とかにも書いてある。そりでゎ、この世の全ての食材に感謝を込めて、いただきます。

不味いっす。油が臭い、というか、無味です。無味無臭って多分「臭い」に変換されるんだと思います。魯山人は美味いとか言ってたらしいがあいつ話盛ってます。肉を取って来てくれた友人の知人曰く、バラよりモモの方が美味いらしいです。あと塩基配列の98%が我々と一緒なので栄養の吸収が早いらしいです。それは絶対嘘だろ。菌とかもいるんでしょうか、祖父母の友人に川から採ってきた鯉を刺身で(!)食べる人がいるんですが、前に聞いた話によるとその人も曰く「焼酎飲んで腹の中で殺菌してるから大丈夫」らしいです。猿肉について少しggったところ、焼きより鍋の方が油が出汁に溶けて美味いとか。まだワンチャンある。夢がひろがりんぐ。脂肪が霊長類らしいビビットな黄色でグロいですが、まさかのこいつの旨味(うまあじ)が焼きか煮かで運命を分けていたっぽいですね。次回(があれば)挑戦。

我々は無意識の内に「美味しい」のボーダーラインに立ってるものを最低限のクリア水準として設定していたようです。贅沢ですね。普段食っている家畜が如何に美味しいものか分かりました。Linux使ったら普段使ってるWindowsが如何に便利かわかるみたいなやつです。猿はLinuxでした。皆さん猿を食べるかLinuxを触るかした方が良いです。普段享受しているものが如何に幸せか一回噛み締めてみてください。塩基配列が98%一緒な油が舌の上に広がります。

 

結論:猿=Linux

 

いかがでしたか?

今回はこういう結論となりました。まさか猿がLinuxだったとは驚きましたよね!みなさんも驚いたことかと思います。このブログがよかったなって思った人は高評価とチャンネル登録とアドセンスクリックお願いします!

 

  • 行川

三月某日、はじめに話した飲み会だったりで私の心は疲弊していました。

一人の時間が必要でした。陰鬱に本を読む時間や現状を打破する破壊願望を仮初に肯定する時間が必要でした。一人の時間が必要ってことは人のいないところに行けばいいんじゃないかな。行川アイランド駅はC葉県内で最も乗客数の少ない駅だそうです。房総半島の西南端に降り立つ。

行川アイランド

碧い海と出会いの里——南房総 かつうら

東方200M(小数点作品)に行けばあります、奴が。奴が、あります。完成しましたカオスボム。

券売機たち

 

紛うことなき入口

ひぐらしのタイトル

ひぐらしのタイトル画面みたいな構図に図らずしてなった。てかひぐらしも普通に巡礼してる。ちなw 異端か?w ゎら

不法投棄の山

不法投棄の山。急な斜面を登って振り返った時の写真。

ふと気が付いたのは、時間がここには存在しない。廃材、ゴミ、時代のバラバラな全てが同じ場所にとどまっている。子供の頃、もしかしたらCMで見たかもしれない飲料のラベル、VHS、CD、私が産まれる前に流通していたおもちゃ。無造作に掻き分けられた情報の中に規則性や類似性を見出そうとするが、半秒も経たないうちにそれが無駄なことを認める。木が腐っていて踏むと何の抵抗もなく割れる。生命の寝床となった自然素材は侵入者の跫音とともに割れる。

!!

カバくん!カバくんじゃないか!!急斜面を上っていくと例のカバくんがいました。

木陰から現れるピンクのカバくんは今だ健在でした。相変わらず上半と下半が両断されていますが、鼻先にコーラの差入まで貰っていてまあ元気そうです。「ピンクのゾウ」って表現ありますよね。薬物中毒者がよく共通してみる幻覚の寓意像。ピンクのカバくんが入口にいるのはなんだかこれから幻覚の世界へといざなう案内人としての役割なんじゃないかという気がしてきます。カバくんの横には続くトンネル。

怖くなったので帰りました 嫌な気分になりました

蛙が鳴いたので急ぎました 走ったら転びました

通路。剥き出しの配線は、かつては照明へと繋がっていたのでしょうか。昼なら差し込む光でまだ見える範疇ですが、それでも暗いです。スマホの光量だと心細い。後に思うのですが、ここはかつて職員用の通路だったんじゃないでしょうか。あまりに裏道というか、晴れ晴れとしていない道。

トンネルを抜けた先

ときには振り返ることも必要だ

ベンチ

海が見える。

職員用の通路?を抜けた先には海が広がっています。山登ったりトンネル潜ったり職員に課せられる難易度高ぇ~ここは職員が退園するまえにベンチに座って海を見ながら一休みしたスペースなのでしょうか。いや、ベンチが新しすぎるでしょうか。

新品の紐

新品の紐が張ってあった近くに獣道……というか、明らかに人間の踏み均した路がありました。そこを慎重に五歩ほど進んで身を乗り出すと、崖。藪の一寸先は崖。普通に地盤が滑落したら死にます。ベアトリーチェだって2578917分の2578916の確率で死にます。紐張ってくれた人、ごめんね。

一本道

灰皿?

灰皿、でしょうか。芽吹いてますね。
2001年閉園とのことなので、まだ時代ですね。喫煙室を秘匿する必要もありません。

開けた場所に出た

壊れたタイル

光のあまり差さない、木々に囲まれ細まった道を抜けると開けた場所に出ました。ここからようやく来場者に見せられそうな雰囲気をギリ残しています。今となっては大半のものが自然に帰され、その線引きも無いものだと思っていましたが、タイルだったり装飾だったり光が差す場所の計算だったり、案外雰囲気で変わり、同時に分かるものですね。テーマパークに来たみたいだぜ テンションあがるなぁ~

発電室?

なにか、いる

なんて、霊感なんてないです。

倒壊した桜

傍には倒壊した桜。庭師は疾うに韜晦しています。

そういえば花見の季節でした。来週には桜前線満開なんですってね。根こそぎ倒れているくせに、花を咲かせています。果たして何から栄養を吸っている、どんな機構なんでしょう。

山を抜けるトンネルが多い

続く道

ぐるっと緩やかなカーブを描いて道が続きます。ここら辺で気付きます。なまうん(生うんち)めっちゃ落ちてる。たまごっちかってくらいなまうん落ちてる。道のど真ん中にできたてのしっとりしたなまうんが白昼堂々めっちゃ落ちてるが、そこが"道のど真ん中"であるかどうかを決めたのは我々人間だ。うんプロ(うんちのプロ)では無いのでなんの動物のモノかはわかりませんが、生半可な大きさではないので猪を想像して怖かったです。そして、かつてこのアイランドではキョンを飼育していて、それが脱走したことにより現在もC葉県にキョンが25000頭くらいのさばる原因となったというシナリオでも有名です。

抜け穴にたい焼き

通路が基本山沿いにあるのですが、山を貫通するように抜け穴が沢山作られています。園内の何処かに繋がるショートカット?のようです。営業当時もこれを通路として使っていたのでしょうか。それにしては作りが無骨なような気がしてならないような、そんなものが乱立しています。一部の穴には何かモノが廃棄されていますが、これは近付いてみたところたい焼きを焼く機械のようです。鋳型が魚の形をしていました。見渡す限り売店っぽい骨組みは一切ありませんが、昔はしっかりと居場所があったのでしょう。

正門

正門です。この先はバリケードを越えて封鎖された駐車場へと繋がっています。外界の景色が一瞬だけ見える、現代の車の走る音が聞こえる、唯一のエリアです。最初に入ってきたエリアが正門じゃないっていいですよね。ダークソウルで栄華を極めたアノール・ロンドが、続編のダークソウル3にて凋落した姿で登場したのを思い出します。”正門”なんて勝手に決めたのは、我々人間ですから。

またも洞窟通路

天蓋を突き破って自生する爆発した紫陽花

獣捕獲用の新しい罠

何かの何か

コンクリの上にゴム

崩落した拡声

紐の途切れ

歩いているとだんだんその場に慣れてきて、ここが廃墟だということを忘れます。雨が降り始めましたが、優雅に傘を差して散歩も余裕だったと感じてきます。紐の途切れ。ふと、目に入ったこれが私を現実に引き戻しました。安全とそれ以外の境界線。それが破断されている。普段であれば紐は途切れることなく我々の侵入を阻む仕事を全うしてくれるが、ここではそんなことはない。スピリチュアル風、もしくはデス・ストランディング風にいうと人類が初めに使った道具は棒と縄らしい。縄は境界を作ることができる。我々に巣食う"常識"の中にまぎれる異界。安全が担保された世界の方を常識と思い込み、況やそれをふんだんに享受する権利が当たり前にあると思う程度には我々は既に飼い慣らされている。目の前には先程の”何かの何か”。恐らくはかつて動物が飼育されていた今や奔放な檻。
人間に虐待され精神を病んだ熊の動画を見たことがある。その熊は自然に帰されたものの、その自然下でなお自分の体積を一回り上まわるくらいの空間をずっと同じ位置でぐるぐると回っていた。自然界では絶対に発生しないような轍が綺麗な真四角を描いてその足元に付いていた。気が付けば先程より増している鳴禽の鶯、獣の気配、木を折る音、雨がそれらの上から覆いかぶさる。

高台の広場

山に奥まった行き止まり。上って来た高台には広場がありました。奥にはポールが数本立っている。ここにネットをかけて球技でもできたのでしょうか。それにしては少し範囲が小さいか。ショーなどをするステージのような気もします。下には風化されつくした人工芝。時間を経て自然の雑草に浸蝕されている。向こう側に猪やキョンの親子の姿が見える。警戒しながら来た道を引き返す。

鋭利な切断面の木

続く向こう側に海

休憩所、猛禽、椿

プール

プールに出ました。これが今となっては一番の”映えスポット”です。一枚の写真に泥濘、プール、海、曇天と、何やら図らずして示唆的にも見えます。色錆びた建材と曇天とが相まって面白いくらいに色調が暗澹としています。この条件下雨は危険ですが、この景色を見られたため僥倖と感じます。

柵の下側

すのこが きえるんだ

道を下ってきた柵の死角となるところ、プールの手前には下に続く階段がありました。なるほどここはトイレ兼更衣室のようです。後述する外にあった”目洗う奴”を見るまでは何の施設なのか気付きませんでした。もう今やないですよね。意味無いらしいです。こういう存在した年代が限られるものがあると年代特定が楽で楽しいです。足元には”すのこ”があります。通路は光が差し込むところ以外はライトがないと前が見えない。死角になったスペースには水没した女子シャワールームがありました。

”目洗う奴”

展望

倉庫

気を付けないとこういったハッチの外された穴が無害な顔して平然とあります。亜空間の罠。脚を滑らせたらドボンです。電波のピンは0です。お前は圏外だ。破断した塩ビ、外された梯子、水没した電気設備系統。

子供用

横に逸れたら子供用の浅いプール。滑り台つき。中には大量のオタマジャクシがいます。夏にはボウフラがヤバそう。近寄りたくないですね。因みにボウフラって”孑孑”って書きます。”げっきょう”とも読めます。見た目は双子っぽいですよね。血を吸う双子。495年の恋も冷める。

メイン施設っぽいです。見渡しがいい。

半地下の入口

古い洗濯機

大きい機械

テレビ、黒電話、ロッカー

従業員用のスペースのようです。せんたっき(なぜか変換できる)。さんかっけい(なぜか変換できる)。レガシーコンテンツがいっぱい。

電源関係。写真で見るとまだ明るいですが、実際はとても暗い。
「5L3 ボイラー」「5L2 プール」「5P3 ゴンドラ」「5P2 エレベーター」

「SL4 SOG」「5L1 ホテル」「5P1 ホテル 空調機」と書いてある。

ゴンドラ、ホテル、そんなものがかつてあったのでしょうか。ヒューズが抜けに抜けまくっています。バイオハザードだったら大惨事ですね。

半地下を引き戻して建物の屋上へ出ます。この時に人の話し声が聞こえました。後にも先にもこの場所だけでしか聞こえなかったんですが、40~50代男性の声が4回程風に乗って聞こえた気がします。幻聴だと結論付けて屋上を通り、先へ向かう。

銃口を自らの頭に向けスマホでこちらを撮影している

また抜け穴

アンジャナフおる?

上へ向かい、おそらく今回で最高の標高に来ましたが謎の建物とアンジャナフの痕跡があるだけで目ぼしいものは何もありませんでした。モンハンワイルズ、発売楽しみですね。25000頭くらい繁殖しないことを祈りつつ、来た道を引き返す。

縦ver.

上から見るここからの景色が一番琴線に触れたかもしれません。

曇天と藪、とても好きな風景です。あんまり人の立ち入れる海岸で断崖って無かったんじゃないかと思います。大体ビーチとか浜になっているので。とかく崖は管理も難しそうで危険なのでしょうか。ともあれこのロケーションを以てしても廃園へと追い込まれてしまったわけです。

ガラージュというもれなく良いゲームがあるのですが、ゲーム内でこういった風景が映るシーンがあり、それが今思い起こされたくらいには印象に残っています。曇りって、晴れでも雨でもなく中途半端であるからこそこれから何かが起こりうる、何かの”予兆”という心象イメージが強いです。それでいて劇的にわかりやすい変化なんてものは現実に近ければ近いほど訪れないものなので、その真綿で首を絞めるような閉鎖感、緊張感、精彩を欠いた感じも含めて好きです。カラオケルームより幾分も色彩が無いこの場に二時間立ち尽くしていた方が遥かに得るものは多そうだと、ふと思います。

写真奥に続くまだ見ぬ通路に向かいます。

動物園エリアっぽい

表題『』

形骸

サウンドボルテックス

キョン!を撮るわよ!

動物園エリアっぽいです。鳥やキョンで有名だった過去があるので、昔はここらへんにまとまって収容されていたのかもしれません。野生化したキョンの親子がこの区画の一部にいました。探せば巣があるかもしれません。こちらを察知するや否や爆速で逃げるため残念ながらAnimal Videoは撮れず。撮れないのであれば実在しないのと同じなのかもしれないな。

”ない”のに”ある”階段

散らばった獣骨

また少しいくと海岸側に開けた謎のスペース。もう階段はないのに、かつて階段があったことは分かる。こういった直接描かずして描いている技法(?)、好きです。パズルの1ピースだけ埋まってないんです。でも、その1ピースが”何か”というのは周りのものが輪郭を教えてくれるので、はっきりと解ります。
しかし具現としての階段がない以上我々は足を付けることは出来ません。したがって、階下に降りられません。見辛いですが、下にはグラフィティアートの他に散ばった獣骨がありました。最初はロケーションも相まって白プラスチックのビーチにありがちな風化してバキバキ折れるあの椅子かと思いましたが、歯がずらっと並んでいました。臼歯みたいな平坦な歯だったので持ち主は草食、キョンでしょうか。

また

埋没した横道

アリスみたいな気分

特に目ぼしいものもなくトンネルを抜けると先程の人工芝のエリアに出ました。
凡そ見たのでそろそろ退散します。噂によるとエロ本に塗れたアトリエもあると聞いたのですが、見つけられず。どうやら入場するときに乱数調整をミスって出現しなかったようです。

防空壕

打ち棄てられたトラック


このアイランド、戦時中に使っていた防空壕も残っているといいます。明らかに舗装されていない岩窟を見てそれを思い出しました。腐ってもテーマパークにそんなものを剥き出しで残しておく(もしくは今まで通ってきた通路の中にあった?)なんて、今じゃ考えらんないね(B-DASH)。

帰ろう。光と色彩が織成すくだらないカラオケルームが私を待っている。

正門に至る通路の装飾

顧眄する竄入

目を瞑って願いを想えば、それはきっと叶う。鉄柵という障害物はただ外と内とを分けているだけで、それ以上でもそれ以下でもない。

 

  • 窓辺にて

火曜日

書くことは何もない。存在した。